大阪の産業化遺産を巡るゆるポタライド
大阪鉄工所跡
すっかりゆるポタに魅了され、空き時間に中之島から安治川の方に向かってみました。天満橋から土佐堀通ー中之島の南側の道を西に向かうと、中之島の西端にたどり着きます。そこから船津橋を渡ると、大阪中央卸売市場の入り口があります。
その市場の安治川沿いは、緑道(野田南緑道:ネーミングライツで大阪シティ信金ロード)になっています。
大阪シティ信金ロード入り口
ここから安治川沿いに進めるところまで進んでみます。一応の目的地は安治川駅周辺です。緑道は大阪中央卸売市場の南側に設定されているのですが、ずっと続いているわけではありません。途中、本場っぽいところの横に誘導されるのですが、なんとなく入ってはいけない感じで(公道っぽいのですが)少し北側を抜けます。
途中、海苔の「大森屋」の本社の横を抜けます。こんなところにあったんですね。
しばらく行くと、西九条の安治川トンネルに着きます。今も現役の歩行者用河底トンネルです。
安治川隧道
ここから春日出までの安治川右岸沿いは快走路で、春日出のところにはホームセンターのコーナンとディスカウントストアのラ・ムーがあります。もともとは春日出発電所だったんですよね。大阪のお化け煙突(両さんで有名な千住のお化け煙突の大阪バージョン)だったかと思います。(大阪中央卸売市場も、もとは安治川発電所だったかと思います。)
ここは六軒家側と合流するため、突端のようになっています。ここに、トップ画の「大阪鉄工所跡」の碑がありました。大阪鉄工所は有名とは言えないかもしれませんが、自転車をおいている側には、下記の碑が建っています。
日立造船株式会社発祥の地の碑
大阪鉄工所は、日立造船の大本の会社で、「日立」を冠していますが、本社は今も南港にあります。今は造船もやめて、日立グループですらなかったような。
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ここから、六軒家川を渡ると、また安治川右岸をトレースすることができます。
川沿いは交差点がないため、また快走路となり、安治川口に一直線にたどり着くことができます。安治川沿いから右に曲がらせられると、J安治川口駅に着きました。下の写真の奥がユニバーサルシティです。安治川口は貨物のターミナルでもあるので、広いですね。真ん中の奥に佐川急便のスーパーレールカーゴがいました。
JRゆめ咲線の横断歩道をわたり、奥にも見えるユニバーサルシティ側に進むと、今日のお目当ての汽車製造株式会社の碑?があるはずでした。ところが…。
これ?
周りに見当たりません。探していると、花壇のレンガにプレートが2つ貼ってありました。
汽車製造跡の碑?
うーん、もうちょっとなにかあってもいい気がするのですが…。
やはり現に存続している日立造船と、川重に吸収合併された汽車製造との違いなのでしょうか。蒸気機関車の車輪なり台車なりあってもいいのに…。
ただ、大阪市民として「汽車製造」として真っ先に思い浮かべるのは、今も大川にかかる国道1号線桜宮橋(銀橋)です。拡幅のため、同型の橋が近年架橋されましたが、旧来の銀色のアーチの橋は、大阪を代表する橋のひとつであり、この端には「製造 汽車製造株式会社」のプレートが残っています。
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ちなみに、最初の写真である大阪鉄工所・日立造船の主力工場は桜島工場でした。 この桜島工場も1997年に閉鎖され、跡地に開業したのがユニバーサル・スタジオ・ジャパンということになります。
今回は時間がなく、汽車製造会社のプレートで引き返しました。
距離:15.8km
時間:1:03:06
高度:39m